愛の力で東京五輪目指す 福原愛が結婚会見、お相手・江宏傑と堂々ツーショット
卓球女子でリオデジャネイロ五輪団体銅メダルの福原愛(27)=ANA=が21日、都内で卓球男子台湾代表の江宏傑(こう・こうけつ=27)とツーショットで会見を開き、結婚したことを正式に発表した。しばらくは休養するが、20年東京五輪へ向けては、夫のサポートを受けながら現役を続ける意向を示した。22日には台湾でも会見する。
愛のツーショットがついに公式にお披露目された。まずは振り袖姿で1人で登場した福原が「9月1日に結婚しました」と報告。「小さい頃から日本中の方に応援してもらい今日を迎えられた。いい機会なので江宏傑さんを紹介させてください」と相手を招き入れ、スーツ姿で登場した江は「初めまして。ジャンです」と日本語であいさつした。
婚姻届は今月、都内と台湾でそれぞれ提出した。交際開始は2014年頃。故障続きで落ち込んでいた福原に、江が連絡を取って励ましたことがきっかけとなった。今年4月に交際を公表し、互いにリオに向けてハードな練習をする中で励まし合い、愛を育んだ。
江によると、結婚を決意したのはリオ五輪後。江からマンションのカギをプレゼントし「この家の主人になってほしい」とプロポーズした。福原はその時のことを「ビックリして、頭が真っ白であまり覚えてない」と恥ずかしそうに笑った。
最愛の夫の支えを受けながら「妻」として東京五輪を目指す。「女性アスリートは家庭に入ることで活動が狭まることがあるのかなと思っていた」という福原だが、江の「(福原が)どんな選択をしても必ず応援する」という言葉で気持ちは傾いた。名前通り“愛”こそが競技続行へのラストピースだった。
「支えてくれる人がいるなら、夢を諦めず頑張ることも可能ではないかと思った。結婚してプレーを続ける人はなかなかいない。私が頑張ることで新しい道を後輩のためにも切り開きたい」。卓球生活24年で新たな目標ができた。
今後は、チェコでプレーする夫の練習拠点であるドイツ、台湾、日本の3カ所に生活の拠点を置く予定で「まずは新しい生活の軸をつくりたい」と、休養を取りながら活動基盤をつくる。最愛の人との最強の“ダブルス”で、愛ちゃんの新たな挑戦が始まる。