タカマツ凱旋星 リオ五輪後初の試合 金の貫禄見せた
「バドミントン・ヨネックス・オープン・ジャパン」(22日、東京体育館)
女子ダブルス2回戦で、リオデジャネイロ五輪金メダルで世界ランク1位の高橋礼華(26)、松友美佐紀(24)組(日本ユニシス)は、五輪後初試合で同182位の姜凱心、洪詩涵組(台湾)に2-0でストレート勝ちし、準々決勝に進出した。女子シングルスは、リオ五輪銅メダルの奥原希望(21)=日本ユニシス、同代表の山口茜(19)=再春館製薬所=がともに8強入りし、両者は23日の準々決勝で対戦する。
風は吹いている。日本バドミントン界初の五輪金メダリストの凱旋試合、そして祝日とあって観衆は5850人。高橋、松友の「タカマツ」ペアが金メダリストの貫禄を見せつけた。
第1ゲームから10連続得点を見せるなど、終始主導権を握り、会場を沸かせた。リオ五輪以来の試合だったが「やってみたら意外と動けた」と高橋。スマッシュを次々と決め、32分で退けた。松友は「先輩(高橋)のスマッシュがめちゃくちゃよかった。(球が会場の)風にも乗ってくれて、あしたもお願いします」とおどけてみせた。
リオ五輪で、最大のライバルだった于洋、趙ユン蕾組(中国)らが引退するなど、勢力図は大きく入れ替わる。高橋は「まだ断トツの一番じゃない。これからもタイトルに挑戦し続ける立場」と力を込め、松友は「これからどんどん新しい選手が出てくる。楽しみながら勝負していきたい」と、新たな戦いの幕開けに胸を躍らせた。