大坂なおみがツアー初の4強進出 準決勝では世界ランク20位と対戦
「女子テニス・東レ・パンパシフィックオープン」(23日、有明コロシアム)
シングルス準々決勝で世界ランキング66位の大坂なおみ(18)が、同107位のアリャクサンドラ・サスノビッチ(ベラルーシ)に6-3、7-6で勝ち、ツアー初の準決勝進出を果たした。世界20位のエリナ・スビトリナ(ウクライナ)は第1シードで全仏オープン優勝のガルビネ・ムグルサ(スペイン)を破り、24日の準決勝で大坂と対戦する。前回覇者で第2シードのアグニエシュカ・ラドワンスカ(ポーランド)はリオ五輪金メダルのモニカ・プイグ(プエルトリコ)に快勝した。
大坂が予選勝ち上がりのサスノビッチを苦しみながらも退け、初のツアー4強入り。「今はいろいろ経験を積む段階。ここで準決勝に進めてうれしい」とほほ笑んだ。
第1セットは強打で押し切ったものの、第1サーブが36%しか入らなかった。本来の武器が決まらず、0-5まで追い込まれた第2セットは、ミスを連発してラケットをコートに投げつけた。自身も驚くほどいらだちが募ったが、「スコアよりプレーに集中しよう」とストローク戦を我慢強く展開。5ゲーム連取で挽回した。
107位との対戦に「勝たなくてはいけない気持ちがあった」と明かした。重圧をはねのけ、この大会のシングルスの日本勢では浅越しのぶ以来11年ぶりの4強入りを決めた。