豪栄道、喜びの一夜明け「まさか全勝とは夢にも…」

笑顔で場所を振り返る豪栄道=東京都足立区のの境川部屋(撮影・西岡正)
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 大相撲秋場所(25日千秋楽)で初優勝を飾った大関豪栄道(30)=境川=が26日、都内の境川部屋で一夜明け会見を行った。史上初のかど番からの全勝優勝など記録づくめ。「後援会の方たち、全国いろんなところからお見えになって、その方たちのうれしい顔を見られて本当に良かった」とかみしめた。

 九州場所担当で出張中だった境川親方(元小結両国)と前夜、部屋で優勝後初めて会った。「感謝の気持ちでいっぱいだった。ダメなときも励ましてくれて優勝を報告できて本当に良かった」と感激の対面。師匠が目に涙をためていたため、「何回も泣くのは恥ずかしい」と、優勝後のインタビューで号泣したこともあり、ぐっとこらえた。

 15日全勝には「場所前からすると信じられない。今まで最高で12勝ですからね。まさか全勝とは夢にも思わなかった。集中力が今場所はさえていた。徐々に勝ち進んで気持ちがどんどん楽になった。自分でも乗ってるのが分かった。今までにない、いい気合の入り方」と話した。

 前夜は優勝パレード、パーティー、テレビ出演などを終え、午後11時半に部屋に戻るとクタクタ。「付け人とラーメンを食べて寝ました」と祝杯はまだお預け。今後も優勝祝いで引っ張りだこが予想され、まだ来場所のことは考えられない。

 九州場所(11月13日初日、福岡国際センター)が綱とり。98年7月場所で昇進した若乃花以来、18年ぶり和製横綱誕生の夢がかかる。「一生懸命やるだけです。体調管理をしっかりしていい状態で福岡に入れるようにしたい」と、今はまだ優勝の余韻に浸る。

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