秋場所休場の白鵬 断食で13キロ減 体のキレ取り戻す

 右足親指などのけがで大相撲秋場所を全休した横綱白鵬(31)=宮城野=が28日、場所中に敢行した3日間の断食によって160キロ前後あった体重を147キロまで落としたことを明かした。九州場所(11月13日初日・福岡国際センター)では心身ともに生まれ変わった姿で復活優勝を目指す。

 治療のため成田空港からモンゴルへ帰国する前に取材に応じた白鵬は「悪いところを全部きれいに取ったし、内からきれいにして頑張る」。断食した理由を「内弟子(十両の石浦と幕下の山口)が頑張ってますし、自分も何かを犠牲に、といったら大げさだけど、それが断食だった」と説明。断食中は、ほんのわずかな水分を口にしただけだという。

 これまでは「食べまくって大きくして強くなるイメージだから、断食は頭になかった」そうだが、実際にやってみると「内臓を休ませられるし、軽いし、肉は脳にない。食べたいと思わない。今は玄米。荷物の中に玄米があるよ」と、食生活は一変した。

 豪栄道の初優勝を「文句なし。よかった」と絶賛したが、九州場所ではそうはいかない。「13日目から体を動かしてる。きょうもてっぽうを1時間くらいやってきた」とすでに始動しており、「152、3キロでいい」と、生まれ変わった姿で史上3人目の通算1000勝と38回目の優勝に挑む。

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