豪栄道、地元・大阪に凱旋“豪ちゃんフィーバー”は過熱の一途
大相撲秋場所で初優勝を全勝で果たした大関豪栄道(30)=境川=が29日、場所後初めて大阪に凱旋し、松井一郎知事(52)を表敬訪問。府民栄誉賞に当たる「感動大阪大賞」を受賞した。豪栄道は「秋巡業大相撲なにわ場所」(10月16日、エディオンアリーナ大阪)をPR。1階席がほぼ完売になるなど、大阪出身力士として86年ぶりに賜杯を抱いた“豪ちゃん”に、浪速のフィーバーは過熱するばかりだ。
豪栄道が浪速に帰ってきた。ヒーローの大阪府庁訪問にはテレビカメラ7台、報道陣約50人が集まる注目ぶり。松井知事は「47都道府県で相撲が一番盛り上がっている。大阪の人は手を握って、テレビに向かって叫んでましたよ」と、笑顔で地元の喜びを伝えた。
春場所の会場で行われる秋巡業の「大相撲なにわ場所」。異例の試みに合わせるかのように、浪速大関が初優勝した。本人は「巡り合わせ。皆さんに喜んでもらえるように」と恩返しを誓った。
1階席はほぼ完売し、2階席を残すのみとなっている。関係者は「場所中からよく売れていた」と、チケットも快進撃した様子だ。10月16日は、地元寝屋川市で優勝パレードも予定。全国でも相撲人気の高い大阪で“豪ちゃんフィーバー”は過熱するばかりだ。
3月の春場所以来の帰郷。「行く先々でお祝いの言葉をかけられる。優勝して戻るのはやはり違う」と、反響の大きさには本人が一番驚いている。
感動大阪大賞は、最近ではリオデジャネイロ五輪レスリング男子フリースタイル57キロ級銀メダルの樋口黎(20)と、卓球女子団体銅メダルの伊藤美誠(15)に続く授与。「なかなか頂ける賞じゃない」と頭を下げた。松井知事から九州場所(11月13日初日、福岡国際センター)で綱とりを期待されると「頑張ります」と決意を込めた。