錦織マスターズ上海大会欠場 左臀部軽度の肉離れ 最低10日間の休養とリハビリ
男子テニスの錦織圭(26)=日清食品=が、左臀部(でんぶ)の故障のため、出場を予定したマスターズ上海大会(9日開幕)を欠場することになった。6日、マネジメント会社が発表した。錦織は東京で5日に行われた楽天ジャパン・オープンの2回戦で痛みが出て、第1セット途中に棄権していた。今後は年間成績上位8人で争われるATPツアー・ファイナル(11月・ロンドン)出場を視野に、24日からのスイス室内(バーゼル)での復帰を目指す。
抱えていた不安が現実のものになった。世界ランキング5位の錦織が、夏場の左脇腹痛に続くけがでツアーの格付けの高いマスターズ上海大会を回避することになった。
錦織はこの日、男子ツアーを統括するATPを通じて「左臀部の筋肉の軽度の肉離れと診断された」と談話を出した。最低10日間の休養とリハビリが必要とし、「上海欠場は非常に残念。またコートに立てるようできる限りのことをして、シーズン終盤に向けて準備するつもり」とコメントした。
銅メダルのリオデジャネイロ五輪、ベスト4入りした全米オープンを経て迎えた楽天ジャパン・オープン。錦織は、その開幕前に「特に心配なのは(シーズン)後半、けがなく終えたことがないこと」と話していた。
昨季は全米オープン1回戦で敗れるなど終盤にかけて調子を崩した。今季は理学療法士のロバート・オオハシ氏が遠征に同行して入念に体調を管理。「体が強くなっていると思う」と自信を持っていたが、肉体強化は道半ばであることが露呈してしまった。
昨年の上海は3回戦で敗れたため、今回は上位進出で世界ランキングのポイントを上積みするチャンスだった。今後は練習拠点の米フロリダ州へ戻り、回復に努める。目標のツアー最終戦出場へ、良好な状態に戻すことが求められる。