パナソニックの大学生ルーキーが躍動 SO山沢1トライ含む26得点
「ラグビー・トップリーグ、パナソニック51-26NEC」(8日、熊谷スポーツ文化公園陸上競技場)
4連覇を目指すパナソニックは、4試合ぶりに先発した現役大学生ルーキーSO山沢拓也(22)が1トライを含む26得点の活躍を見せ、4勝目で勝ち点19とした。
4試合ぶりに背番号10を着た22歳のSOは、たくましい若者に変貌していた。筑波大の4年生ながら、トップリーグの荒波に飛び込んだSO山沢は開始10分、ハーフウエー付近で味方FWヒーナンからパスを受けると、一気の加速でNECの2人がかりのタックルを中央突破。最後は相手タックルに倒されたが、はうように進み、初トライを決めた。
「先輩方には『好きなようにやれ』と言われていたので、シンプルに強いプレーを心掛けた。相手を抜いてトライを取れたのはよかった」
肩を負傷したバーンズに代わり司令塔で先発すると、いきなりの活躍。ゴールキックも10度蹴って9度成功という高率をマーク。トライも合わせ26得点の活躍に、視察したサンウルブズのティアティアHCも「若くて才能がある。チャンスを与えたい選手の一人だ」と高く評価した。
同じルーキーの藤田慶和(早大出)も後半38分にトップリーグ初トライを決めるなど若手がチームになじんできた王者。序盤で2敗を喫したが、連覇はまだ諦めてはいない。