リオ五輪39位惨敗のトライアスロン・上田藍、東京五輪へ再スタート

 日本トライアスロン選手権(9日、お台場海浜公園、お台場周辺道路)に出場する男女の有力6選手が8日、東京都内のホテルで記者会見した。昨年、女子で最多となる4回目の優勝を果たした上田藍(32)=ペリエ・グリーンタワー・ブリヂストン・稲毛インター=は、メダルが期待された今夏のリオデジャネイロ五輪で39位と惨敗。今大会を4年後の東京五輪で雪辱を果たす再スタートのレースと位置付け、5回目の優勝を目指す。

 上田は「4年間かけてメダルに向けてやってきたので、リオの39位という結果は本当に悔しい瞬間でした。でも、自分の中では『このままでは終わらない』ということを示そうと思った瞬間でもありました」と語った。五輪から1カ月後の世界トライアスロンシリーズ(WTS)最終戦コスメル大会で奮起。5位入賞を果たし、日本人で過去最高位となる世界ランキング3位に輝いた。気持ちを切り替えられたのは、自国開催の五輪で結果を出すという大きな目標ができたからだ。

 「日本選手権は東京オリンピックの会場でもあるお台場でレースが開かれる。東京オリンピックで結果を出すには、やはりそのコースで勝つという経験をより多く積んでいく必要がある。明日はしっかりと5度目の優勝を目指していきたいと思っています」

 進化を続ける上田も4年後には36歳。「自分自身、東京オリンピックが集大成になると思っている。そういった意味でも、東京オリンピックでしっかりとメダルを取れるようなジャパンチームをつくっていきたい」と、2020年を見据えた。

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