平野美宇が中国リーグ出発 家庭教師つけ言語取得にも意欲
卓球女子で世界ランク17位の平野美宇(16)=エリートアカデミー=が14日、世界トップレベルの中国スーパーリーグに参戦するため、羽田空港から出発した。今月初旬の女子W杯を史上最年少で制したばかりだが「中国でもいい報告ができるように頑張りたい」とさらなる活躍を誓った。
初の武者修行に向けて胸を高鳴らせた。内モンゴル地区のチーム「オルドス1980」に所属する平野は、16日に江蘇省で行われる初戦に出場する見込み。2020年東京五輪も見据え、「中国選手に勝てるようになることが大事。球の回転や(戦術面の)頭の回転の速さなど色んなものを学びたい」とテーマを掲げた。
卓球王国の真髄を得るために、言語から体得する。平野は「チームメートとコミュニケーションを取れるようにはなりたい」と、すでに家庭教師をつけて中国語の勉強を開始。3日前には「ニーハオくらいしかわからない」と話していたものの、この日は「みなさん、こんばんは。平野美宇です」とあいさつを披露し、着実な進歩を見せた。
盟友の伊藤美誠(スターツ)からは「孤独死しそうになったら電話してきていいよ」と心強い後方支援を受けた。平野は「中国選手のいいところを盗んで、自分のものにして帰りたい」と、“卓球遣唐使”として最先端の技術を持ち帰る。