高安、大関とりへ順調 秋巡業で照ノ富士圧倒
「大相撲秋巡業」(14日、豊橋市総合体育館)
九州場所で初の大関とりに挑む関脇高安(26)=田子ノ浦=がスタミナ強化を掲げ、充実の稽古を重ねている。14日の愛知・豊橋巡業では、幕内最多15番の申し合い。大関照ノ富士(24)=伊勢ケ浜=相手の14番では12勝と圧倒した。
勝負どころで失速した先場所の屈辱をバネに、巨漢の大関に力強く踏み込み続けた。「悔しいから今、やっている。千秋楽まで力を出し切れるよう、今日以上は番数をこなしたい」。直前3場所で33勝とされる大関昇進の目安へ、また、自己最多タイの12勝が求められる1年納めの場所に向け、意欲満々だ。
秋場所は優勝争いに加わるも13日目から3連敗。結局、10勝に終わり、3度目の敢闘賞の喜びも吹き飛んだ。「終盤に負けたのは気持ちも体も追い付つかなかったということ。課題を克服したい」と心身のバランスを整える難しさを実感した。体力面も「成長できるチャンスだと思う」という秋巡業で“大関仕様”へ進化を目指す。