ラグビー元日本代表の吉田義人氏（４７）が２０日、フジテレビ系「直撃ＬＩＶＥ　グッディ！」に電話で生出演し、２０日に亡くなった平尾誠二氏について「タッグを組んで日本ラグビーの素晴らしさを伝えたかった」と無念の思いを吐露した。

　吉田氏と平尾氏は日本代表時代にチームメートとしてともに活躍。それだけにショックは隠しきれない様子で「もう、何とも言えない…」と絶句した。

　体調を崩していることも知っていたといい、去年のラグビーＷ杯でテレビ解説をした平尾氏の姿を見て「その姿を拝見して、やせてしまったねと…」と、ラグビー関係者の間でも心配の声が上がっていたことを明かした。

　「本当に、常に日本のラグビー界のトップを走ってこられて、我々後輩の中では、先輩として尊敬、憧れの人であった。２０１９年にワールドカップが初めて日本に来るので、私も平尾先輩と一緒にタッグ組んで、世界から来る人に日本のラグビーの素晴らしさを伝えようと思っていたのに…」と思いを吐露。「平尾先輩こそ無念だったと思う」と声を絞り出した。

　現役時代は海外遠征で何度も同じ部屋となり「とにかくかわいがっていただいて、声もかけていただいて…」と振り返った。１年ほど前にラグビー協会で会い、７人制ラグビーのチームを立ち上げた吉田氏に「頑張っとるな」と声をかけてもらったのが最後となったという。