神鋼ラグビー部 平尾さん死去から一夜明け、22日のホンダ戦に向け調整

 神戸製鋼ラグビー部ゼネラルマネジャー・平尾誠二氏(享年53)の死去から一夜明けた21日、同部は神戸市東灘区の灘浜グラウンドで22日のトップリーグ・ホンダ戦(鈴鹿)に向け、約30分の調整を行った。

 選手らは言葉数も少なく、さすがに悲しみは癒えていない様子。FL橋本大輝主将(29)は「みんな今はショックを受けているし、チームとして雰囲気は沈んでいるところはありますが練習が始まれば切り替えて、あしたの準備ができたんじゃないかな」と話した。

 主将としてはいつも通りに振る舞った。「試合に集中する、というのは平尾さんの考えでもあった」としみじみ。6勝1敗で現在3位から逆転優勝を目指す。

 WTB大橋由和(32)は同大から神鋼と同じルートを歩む後輩。「『足遅いよ』といじってくれていた。愛情を感じる。見てくれていると思うと気が引き締まる」といつも気にかけてくれていた。今春会社で顔を合わした際、平尾氏の激やせした姿を見て「言葉も出なかった」と言う。

 昨年2月、右膝十字靱帯を断裂。手術、長いリハビリを乗り越え22日は先発する。「全力でプレーしたい」と、弔い星を誓った。

 ロック清水佑(30)は伏見工高の後輩。「母校に来られた時に『すごいなー』と思った。平尾さんの言葉では『無意識の意識』というのが残っている。何もしなくても意識するくらいやり込むことが大事。その言葉を胸に成長した。しんどい時こそ体を動かす」と、力を込めた。

 CTB山中亮平(28)は平尾さんと同じく司令塔を務める。「1試合1試合、絶対に落とせない。引っ張っていきたい。今年はさらに優勝したい気持ちになった」と闘志をあふれさせた。

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