平尾さんの母校伏見工快勝発進 高崎GM「約束」5度目V捧げる
「全国高校ラグビー・京都府予選決勝トーナメント、伏見工・京都工学院81-5亀岡」(22日、太陽が丘球技場)
故平尾氏の母校である伏見工・京都工学院は81-5で亀岡を下し、2年連続となる花園出場へ向けた初戦で好スタートを切った。高校時代に同級生としてプレーした高崎利明ゼネラルマネージャー(GM、54)は、自身らも制した花園で同校通算5度目となる優勝を誓った。
高崎GMは「平尾への思いをはせながら、自分がやっていたのと同じ思いで見ていた。選手は頑張ってくれた」と目尻を下げた。
ただ「(平尾氏は)偉大だけど身近な先輩ではない。彼らに背負えというのは無理」と高崎氏。試合前日には「過去のことは先生が背負う。みんなは日本一に向かって戦おう」と話したという。今年4月に洛陽工と統合され京都工学院が開校。伏見工・京都工学院として出場するチームは花園への初戦として戦い、快勝。SO奥村主将も「尊敬する人ですが、自分たちのために優勝するのが一番」とうなずいた。
生前、高崎氏は平尾氏と「伏見工の日本一と回復」を約束した。「あいつは約束果たさんと逝ってしまったけど、こっちは守ろうと思ってね」。亡き友に優勝を捧げる。