羽黒岩が死去 「世紀の大誤審」で大鵬の連勝45で止める
大相撲の元小結羽黒岩で横綱大鵬の連勝を45で止めたことで知られる戸田智次郎(とだ・ともじろう)さんが23日午前8時10分、腎不全のため宮崎県日南市内の病院で死去した。70歳。宮崎県出身。葬儀・告別式は25日午前11時から日南市星倉5930、メモリアル日南で。喪主は妻安代(やすよ)さん。
1961年夏場所に戸田のしこ名で初土俵。67年初場所に新入幕を果たし、69年春場所2日目には際どい勝負の末、45連勝中の横綱大鵬を破った。
だが、写真やテレビ映像などでは、戸田の足が一瞬早く土俵から出ており「世紀の誤審」として物議を醸した。日本相撲協会は翌夏場所から勝負判定の際にビデオを参考にするようになった。
その後、羽黒岩に改名し、78年初場所限りで引退。雷親方として審判委員などを務め、11年6月に日本相撲協会を定年退職した。