空手男子のエース・荒賀金メダル獲得!東京も金目指す

 「空手・世界選手権」(29日、リンツ)

 組手で男子84キロ級の荒賀龍太郎(荒賀道場)と女子68キロ超級の植草歩(高栄警備保障)がともに初の金メダルを獲得した。前回、前々回大会2位の荒賀は決勝でアゼルバイジャンの選手に5-0で完勝。過去2大会3位だった植草はギリシャ選手を2-0で下した。初出場だった女子55キロ級の山田沙羅(大正大)は3位決定戦でイタリア選手を倒し、銅メダルに輝いた。

 組手男子84キロ級の第一人者、荒賀は両腕を突き上げた。過去2大会、銀メダルに泣いた姿はもうない。決勝でアゼルバイジャンの強敵を圧倒し「やっと悔しさを晴らせた。金メダルしか見ずに最後まで闘った」と喜びをかみしめた。

 技の切れ味に加え、磨きを掛けたのが「心の強さ」だった。狙い通りという鋭いカウンターの突きで主導権を握り、その後も冷静な攻めでリードを奪った。絶妙の間合いと素早い攻撃は圧巻だった。

 空手一家に育ち、3歳から父の道場で鍛錬に励んだ。両親も見守る前で念願の世界一に輝いた。空手が東京五輪の追加種目に決まり、金メダルに最も近いと期待される26歳の男子のエース。「4年間でもっと成長して金メダルを目指したい」と夢を膨らませた。

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