宮原女子SP5位“弱気の虫”に安定感奪われる「ジャンプが良くなかった」

 「フィギュアスケート・GPシリーズ・スケートカナダ」(28日、ミシサガ)

 宮原は笑顔を見せた。だが、結果は厳しかった。“弱気の虫”が首をもたげ、持ち前の安定感は失われた。自己ベストから7点以上も低い65・24点。「ジャンプが良くなかった。そこが一番悔しい」と唇をかんだ。

 基礎点が1・1倍となる後半の2連続3回転ジャンプ。今季の「挑戦」と位置付けていたが「気持ちの面で、自然に『後半』という意識で入ってしまうところがあった」と振り返った。

 身構えて跳んだルッツ-トーループは、後半が回転不足。3回転フリップでも回転不足と踏み切り違反を取られた。浜田美栄コーチも「(演技全体で)守りに入った感じ」と指摘した。

 それでも、3位とも1・55点差と、表彰台は射程圏内にある。過去2シーズン、世界のトップレベルでもまれた日本女子のエースは「(フリーは)全然雰囲気が変わる。もっと思い切っていきたい」と前向きに話した。

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