錦織逆転!スイス室内5年ぶり決勝進出
「男子テニス・スイス室内」(29日、バーゼル)
シングルス準決勝で世界ランキング5位の第3シード、錦織圭(26)=日清食品=は、世界37位のジレ・ミュラー(ルクセンブルク)に4-6、7-6、6-3で逆転勝ちし、この大会で5年ぶりの決勝進出を果たした。
錦織は過去の対戦で2戦2勝のミュラーを相手に、ミスが目立った第1セットを落としたが、第2セットをタイブレークの末に奪い、最終第3セットは地力を発揮した。
30日の決勝では、第4シードのマリン・チリッチ(クロアチア)と、ミーシャ・ズベレフ(ドイツ)の勝者と当たる。
最終第3セットを奪い、5年ぶりとなる決勝進出を決めた錦織は大きく両手を上げて観客の歓声に応えた。死力を尽くした戦いだった。第1セットは突然ショットの精度が狂い、第7ゲームから4ゲームを続けて落とした。第2セットも相手の強烈なサーブやフォアに苦しみながらも、第10ゲームで2度のマッチポイントをしのぎ、最後はタイブレークを7-3で制した。勢いそのままに第3セットをもぎとり、見事な逆転勝利を飾った。