豪栄道 下半身安定!綱とりボディー完成 稀勢よりも先にとりマッスル!!
日本相撲協会は31日、大相撲九州場所(11月13日初日・福岡国際センター)の新番付を発表し、9月の秋場所で初優勝を全勝で果たし、初めて綱とりに挑む大関豪栄道が大関14場所目で初めて東の正位に就いた。豪栄道は“綱とりボディー”が完成。注目を力に変える意気込みを示した。関脇高安は初の大関とりに臨む。御嶽海が新小結に昇進して東。幕下付け出しデビューから所要10場所は昭和以降5位の速さとなった。新入幕は大輝改め北勝富士と石浦。
悲願達成へ、豪栄道が“綱とりボディー”を完成させた。この日、福岡県大野城市の境川部屋で行われた記者会見。「体調は先場所前と変わらない。しっかり稽古をし、十分に体のケアをして本場所に臨みたい」と抱負を口にした。
その肉体については、先場所から大きく“進化”している。同席した師匠の境川親方(元小結両国)は弟子の体を見て「風格みたいなものを感じる。以前は他の大関に比べ見劣りする感じがしたが、筋肉がいい形でついてきている」と評した。
同師匠によると、具体的には相撲の土台となる下半身が安定してきたという。「下半身がしっかりしてきて、バタバタすることが少なくなった。ずっと四股を多めに踏んできた成果が出てきた。日頃の積み重ねじゃないですか」と分析した。
肉体だけではなく、精神面の変化も見落とせない。先場所までは同学年のライバル稀勢の里の綱とりが注目されていたことについて「自分は注目されることが少なく、悔しい思いをした。そのあたりを刺激として、今場所は自分が頑張りたい」と気合を入れた。
さらに秋場所の優勝後は埼玉、大阪でパレードをし、多くのファンから声援を浴びた。「たくさんの人に励ましてもらったので、声援を力に変えていきたい」。初日までは出稽古にも積極的に参加する考えで、心身ともにこれまでにない充実度で勝負の場所を迎える。師匠はくしくも九州場所担当理事。「師匠の目の前で賜杯をつかめれば最高ですね」と言葉に力を込めた。