錦織が日本人初の300勝達成!3回戦へ進出
「男子テニス・マスターズ・パリ大会」(2日、パリ)
シングルス第5シードの錦織圭(26)=日清食品=が初戦の2回戦で、世界ランキング28位のビクトル・トロイツキ(30)=セルビア=に6-2、7-5でストレート勝ちし、3日の3回戦に進出した。2007年の初勝利から積み重ねたツアー勝利数は通算300に到達した。3日の3回戦はジョーウィルフリード・ツォンガ(フランス)-アルベルト・ラモス(スペイン)の勝者と対戦する。
連戦の疲労を感じさせず、錦織の集中力は勝負どころで増した。準優勝した前週のスイス室内決勝から中2日。日本人初となる節目のツアー通算300勝に到達し「簡単な試合ではなかったが、堅実なテニスができた」と笑顔で汗を拭った。
第1セットから好調なサーブとリターンで流れを引き寄せ、193センチと長身のトロイツキを圧倒した。第2セットは「ボールがすごくコントロールしにくく、ストロークが難しかった」とショットのミスなどで相手に二つのブレークを許す展開になったが、5-5の第11ゲームでブレークに成功。危なげなく初戦を突破した。
今大会は2年前に4強入りしながら、昨年は3回戦で左脇腹痛のため途中棄権。「けがには注意しながら、勝てるだけ勝ちたい」と雪辱を期す。
既に自身の年間最多勝利記録を更新し、最終戦のATPツアー・ファイナルへ「いい形でつなげたい」と心身とも充実するシーズン終盤戦。まずは順当に滑り出した。