「大相撲九州場所」（１３日初日、福岡国際センター）

　綱とりを目指す大関豪栄道（３０）が名実ともに九州場所の「顔」になった。本場所で販売する公式パンフレット（１部５５０円）の表紙を初めて飾ることが２日、判明。本人が話を聞いたのは前日で「光栄です。そういうことも力に変えていきたい」と腕まくりした。

　朝稽古では部屋の佐田の海、妙義龍、豊響、佐田の富士を相手に２３番取って２１勝。立ち合いで低く当たることを意識し、一気に土俵外へ持っていく相撲が目立った。「やはり低さは意識しないとね。そしてスピード。感触はまあまあ」。調整は順調な様子で４、５日には二所ノ関一門の連合稽古に参加する。

　この日は福岡留学生会に所属するエジプト人、ウガンダ人、中国人、モンゴル人、バングラデシュ人の留学生が稽古を見学するなど、これまでとは注目度が違う。「先場所の優勝で周りが想像以上に喜んでくれたので、また優勝したいと思うね」。連続Ｖで綱とりを成し遂げ、次は相撲界の「顔」になる。