錦織 自滅で逆転負け 8強入りならず 第2セットで「守りに入って」流れ失う

 「男子テニス・マスターズ・パリ大会」(3日、パリ)

 シングルス3回戦で第5シードの錦織圭(26)=日清食品=は第11シードのジョーウィルフリード・ツォンガ(フランス)に6-0、3-6、6-7で逆転負けし、2年ぶりのベスト8進出を逃した。第1セットは圧倒したが、第2セットで流れを奪われ、最終セットのタイブレークは3-7で落とした。次は今季最終戦のATPツアー・ファイナル(13日開幕・ロンドン)に3年連続で臨む。

 手放した流れを取り戻せなかった。錦織は最終セット5-3で迎えたサービスゲームで40-15とマッチポイントを握りながら、地元の大声援を受けたツォンガに粘られ、痛恨の2連続ダブルフォールトで落とした。最後はタイブレークを3-7で振り切られ「言い訳できない。大事な場面で勝利を逃したのが悔やまれる」とうなだれた。

 第1セットは相手のミスに助けられ、6ゲームを連取した。だが地元の声援に後押しされ、第2セットから目を覚ましたツォンガの時速200キロを超えるサーブが決まりだすと、流れが一変。「少し消極的になって守りに入ってしまった」と2-3から先にブレークされ、威力の落ちる第2サーブも徹底して狙われた。

 最終セットはツォンガの苦手なバックハンド側に球を集め、ラリー戦で一進一退の展開。4-3から好リターンで先にブレークしながら、自滅する形で逆転負けした。

 疲労が蓄積するシーズン終盤戦。昨年は左脇腹痛で3回戦を途中棄権したが、この日は左脚のマッサージを受ける場面もあった。第1サーブが決まる確率は53%でダブルフォールトが6本。「ボールが重くてスピードが出にくい」と感覚に苦しんだ。

 ツアーの格付けが高いマスターズで目標の初優勝に今季も届かず、準優勝2回。「決勝で勝てないのは何かが足りない証拠」と指摘した。最終戦では本来の攻撃的テニスを取り戻し「いい結果を残したい」と懸命に気持ちを切り替えた。

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