大関とり高安 五輪出場の同級生刺激に 水球代表の大川慶悟
「大相撲九州場所」(13日初日、福岡国際センター)
初の大関とりに挑む関脇の高安(26)=田子ノ浦=が、水球でリオ五輪に出場した大川慶悟の活躍を刺激にしている。大川は茨城県・土浦第一中の同級生。立ち合いに苦しむ高安だが、6日、福岡県大野城市の稽古場では、激しい水球に負けじと黙々とトレーニングを続けた。
高安は土俵の外でも汗を流し続けた。バーベルを手に黙々とすり足を繰り返す。「不安を取り除くためには、体を鍛えるしかないですからね」と話した。
不安とは立ち合いのこと。この日は出稽古にきていた玉鷲と7番の申し合いで終わったが、「思うような稽古ができないなら、体を鍛えよう」と気持ちをすぐに切り替えた。
8月のリオ五輪に、中学時代に同級生だった大川慶悟が出場。「中学卒業後も食事をしたことがある」という仲で、「種目は違うけどあの競技はすごい。ひたすら泳ぎ続けてパスをして。中学時代と比べて、筋肉質になりましたね」。期間中はテレビで活躍する姿を見ていたという。
体重は自己最高の182キロ。「動ける足腰をつければいいので」と気にしない。トレーニングと体重増で、持ち前の馬力ある相撲に磨きをかける。