事故の中垣内氏、重大過失なら処分も
来年からバレーボール日本代表男子の監督に就任する中垣内祐一氏(49)が9日に広島県内で人身事故を起こしたことを受け、日本バレーボール協会(JVA)は10日現在、事故の詳しい状況を確認中で、処分を始めとした今後の対応は未定。林孝彦事務局長は「状況を把握した上で処分になるかならないかも検討する。コンプライアンス規定に則り対応する」と話し、今後、中垣内氏に重大な過失が発覚すれば、代表監督への内定取り消しや、指導者資格を取り消す可能性もある。
所属先の堺によると、中垣内氏は来年入団予定の選手へのあいさつで島根県に向かう途中、中国自動車道(広島県庄原市)で工事規制中の警備員の男性をはねた。中垣内氏は右まぶたを裂傷する軽症で、すでに退院し、広島県内で警察の事情聴取を受けているという。被害者の詳しいけがの状況はわかっていないが、協会によると「現在入院中だが、命に別状はない」という。
中垣内氏は現役時代エースとして活躍し、92年にバルセロナ五輪に出場した。引退後はプレミアリーグ男子の堺で監督、部長を歴任。2011年には男子代表コーチに就任したが、自身の不倫問題が明らかになり、13年1月に退任した。以降約3年間はコートを離れ社業に専念していたが、今年10月、来年から男子代表監督に就任することが決まっていた。