真央 またも出遅れSP8位 要因はジャンプの不振…「目指す演技ができてない」
「フィギュアスケート・フランス杯」(11日、パリ)
女子ショートプログラム(SP)で浅田真央(26)=中京大=は61・29点の8位と出遅れた。首位は世界女王エフゲニア・メドベージェワ(ロシア)で、78・52点は浅田の世界歴代最高にあと0・14と迫る高得点。GP初出場の15歳、樋口新葉(東京・日本橋女学館高)は5位。永井優香(東京・駒場学園高)は最下位の12位となった。男子SPで無良崇人(洋菓子のヒロタ)は78・38点の6位。世界王者ハビエル・フェルナンデス(スペイン)が96・57点で首位に立った。
浅田にとって厳しい現状が浮き彫りとなってきた。8位と出遅れ「自分の目指す演技が、今シーズンはできていない。自分が目指すレベルに到達していない」と現実を受け止めるしかなかった。
最大の要因はジャンプの不振。左膝に不安を抱え、今季ここまでの実戦3大会で代名詞のトリプルアクセル(3回転半)はもちろん、3回転-3回転の連続ジャンプも跳んでいない。今回、連続3回転を予定に組み込んでいないのは12選手中浅田だけ。連続ジャンプの3回転フリップはGP初戦のスケートアメリカに続き、回転不足と判定された。
スピンやステップの評価も厳しい。SPでは前哨戦のフィンランディア杯、第1戦スケートアメリカと終盤の連続ステップ以外は最高のレベル4だったが、今回レベル4は一つだけ。浅田は「このベースを崩さずに、もっとレベルアップしていかないといけない」と語るが、先は見通せない。