浅田真央、3回転ジャンプがほぼ決まらず…主要大会自己ワースト9位
「フィギュアスケート・フランス杯」(12日、パリ)
女子フリーが行われ、元世界女王で、SP8位だった浅田真央(26)=中京大=は3回転ジャンプがほぼ決まらない苦しい演技で、フリー10位の100・10点。総得点は161・39点で9位に終わった。シニアGPデビューとなった樋口新葉(15)=日本橋女学館高=は194・48点で3位に入り、堂々の表彰台。永井優香(17)=駒場学園高=は10位となった。
これが今の現実とは分かっていても、簡単には受け止めきれなかった。表示されるスコアに何度もうなづきながら、瞳は徐々に潤んでいった。予定していた6度の3回転ジャンプのうち、決まったのは最後の3回転ループだけ。その他はほぼ2回転となった。得点は伸びず、9位は主要大会では自己ワースト順位。慢性的な左ひざの痛みで、慎重な調整が続く中、厳しい現状を露呈した。
ただ、光明もあった。今季ここまでレベルを取りこぼしていたステップで、初めて最高難度のレベル4を獲得。スケートアメリカ後の修正が実った。
これで今季のGPシリーズは6位(スケートアメリカ)と9位。休養したシーズンをのぞけば6年ぶりに表彰台なしに終わり、GPファイナル進出は逃した。次戦は約1カ月半後に控える世界選手権(来年3月・ヘルシンキ)代表最終選考会の全日本選手権(12月・大阪)。苦境を乗り越え、巻き返しを狙う。