伏見工・京都工学院花園逃すも平尾氏後輩たちが執念見せた!
「全国高校ラグビー大会・京都府予選」(13日、宝が池競技場)
10月20日に胆管細胞がんのため死去した平尾誠二氏の母校、伏見工・京都工学院は京都成章に競り負けて連覇はならず、21度目の花園切符を逃した。天国へ5度目の日本一を捧げることはできなかったものの、後輩たちはロスタイムに執念トライを奪う“伏工魂”を見せた。京都成章は3年連続9度目の全国大会(12月27日開幕、花園ラグビー場)出場を決めた。
ロスタイム、絶望的な8点差でも平尾氏の後輩たちは執念でつないだ。京都成章の壁にはね返されながら、最後はナンバー8の高山晃樹(3年)が飛び込みトライ。吉報は届けられなかったが“伏工魂”を存分に見せた。
平尾氏と伏見工時代に同級生で、ともに全国制覇した高崎利明ゼネラルマネジャー(GM)は日本一奪回の約束を逃し「あいつと一緒にもう一度全国に行きたかった」と悔しがった。
学校統合で今年から「伏見工・京都工学院」の合同チームとなり、伏見工の名前が残るのは来年まで。SO奥村翔主将(3年)は「伏見のラグビーを受け継いで欲しい」と思いを後輩に託した。