五郎丸が仏初先発フル出場、危険な空中タックルでヒヤリも
「ラグビー・フランスTOP14、トゥーロン31-12パリ」(13日、トゥーロン)
昨年のワールドカップ(W杯)で日本代表が躍進する原動力となったFB五郎丸歩(30)が13日(日本時間14日未明)、フランスTOP14(1部リーグ)で初先発し、80分間フル出場。パリを相手に31-12の勝利に貢献した。トゥーロンは11節を終え、プレーオフ圏内(上位6位まで)の3位。
前週、途中出場でフランスデビューを果たした五郎丸はこの日、慣れ親しんだ背番号15で初先発。前半14分、ハイパントを捕球した際に空中タックルを浴びて一回転。5月に骨折した右肩から地面に落下し、周囲をヒヤリとさせた。
だが、全く表情を変えずに起き上がり、直後のプレーで豪快に相手防御を突破。得点こそ挙げられなかったが、その後も相手のハイパントを確実に捕球し、26分には右サイドの突破から味方のトライにつなげるなど攻守に頑健なプレーでフル出場を果たした。
「トゥーロンのファンの前で背番号15番を着けて80分プレーできてうれしいです」。試合後の記者会見でそう話した五郎丸は、落下の場面について聞かれると、「あれは(相手の)反則ですよ」と苦笑していた。(大友信彦)