ジョコ4強一番乗り 2セットともタイブレーク制し競り勝つ
「テニス・ATPツアー・ファイナル」(15日、ロンドン)
シングルスの1次リーグB組で大会5連覇を狙う世界ランキング2位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)が同4位のミロシュ・ラオニッチ(カナダ)を7-6、7-6で下し、2連勝となって第3戦が予定通り行われれば同組1位となることが確定し、一番乗りで準決勝進出を決めた。ラオニッチは1勝1敗。
世界9位のドミニク・ティエム(オーストリア)は同6位のガエル・モンフィス(フランス)に6-3、1-6、6-4で競り勝ち、今大会初勝利で1勝1敗とした。初出場のモンフィスは2連敗で敗退が決まった。
大会5連覇が懸かる29歳のジョコビッチは2セットとも拮抗(きっこう)したタイブレークを制し、苦しみながらも4強入りを決めた。2時間を超える熱戦に「数ポイントが勝負を分ける接戦だった。どちらに転んでもおかしくなかった」と胸をなで下ろした。
過去7度の対戦で全勝だったラオニッチに高速サーブで14本のエースを許し、ラリーでも守勢に回る場面が多かった。それでも勝負どころで「彼の第2サーブに重圧を掛けた」と踏ん張り、巧みなリターンから突破口を開いた。
世界ランキング1位返り咲きを狙う今季最終戦。「ビッグサーバーを相手にタイブレークで勝てたことを自信にしたい」と意欲を新たにした。