平昌五輪 フィギュアスケートは前代未聞の午前開始へ 公式練習は前日夜の可能性も
日本スケート連盟の伊東秀仁フィギュア委員長は16日、都内で行われた理事会終了後に報道陣に対応し、18年平昌五輪でフィギュアスケートが異例の午前開始となることが濃厚となっていることに「これはISU(国際スケート連盟)ではなく、IOC(国際オリンピック委員会)と組織委員会が話し合って決めることなので、こちらからは何もいえない。僕らの方で合わせていくしかない」と、対応が必要という認識を示した。
現在の平昌五輪の日程案では、フィギュア競技はほぼ午前10時開始となっており、午後2時過ぎに終了予定となっている。今後変更となる可能性もあるが、五輪日程に強い影響力を持つ北米の放送局の意向が働いているとみられ、同じく東アジアで行われた08年北京五輪の競泳決勝が午前となったように、このまま決まる可能性は高い。国内、国際大会を通じて、午前開始の大会はほとんどなく、小林芳子フィギュア部長も「私も聞いたことがない」という異例の時間帯での競技実施となる。
調整が難しくなることは必至で、伊東委員長は「詳細なスケジュールはまだ来ていないが、公式練習はかなり早くなるはず。前日の夜にやるという話も聞いてる」と話した。五輪代表が決定する17年12月の全日本選手権については、「時間を変えることは考えてない」とし、五輪に合わせることはなく、例年通りの時間帯で行うことを明言。代表決定後から五輪までの間の選手の調整などで、戦略を練っていく意向を示した。