女子高飛び込み板橋「109C」で3位 リオでは回避した“伝家の宝刀”
「水泳・アジア選手権」(17日、東京辰巳国際水泳場)
女子高飛び込みは、リオデジャネイロ五輪で日本女子80年ぶりの8位入賞を果たした板橋美波(16)=JSS宝塚=が、4回目で世界唯一の大技「109C」(前宙返り4回半抱え型)を成功させ、この日最高の83・25点をたたき出し、合計332・65点で3位に入った。競泳女子100メートル自由形は池江璃花子(16)=ルネサンス亀戸=が自身の日本記録を0秒01更新する53秒68で2位。競泳男子400メートル個人メドレーはリオ五輪銅メダルの瀬戸大也(JSS毛呂山)が4分10秒17で圧勝した。
東京五輪の星が“伝家の宝刀”を解禁した。板橋は3回目に失敗した後、4回目に組み込んだ「109C」を成功させ、この日トップの83・25点をマーク。表彰台にも滑り込み、「完璧じゃないけど、決められてホッとして涙が出た」と安どの表情を浮かべた。
リオ五輪では直前練習で感覚を崩し、使用を回避。3カ月封印してきたが、先週の練習から解禁した。「五輪で失敗して怖くなった。ずっと跳んでいなかったけど、やっと克服できた」。自信を取り戻し、東京五輪に向けて大きな一歩を刻んだ。
まずは来夏の世界選手権(ハンガリー・ブダペスト)に向けて「来年は決勝で109Cを使えるように」と、今夏の雪辱を誓った。