錦織惜しい…マリーに逆転負け 大会史上最長3時間20分の激闘も「負けは負け」
「テニス・ATPツアー・ファイナル」(16日、ロンドン)
年間成績上位8人による今季最終戦で、シングルス1次リーグA組の世界ランク5位、錦織圭(26)=日清食品=は同1位のアンディ・マリー(英国)に7-6、4-6、4-6で敗れ、1勝1敗となった。A・マリーは2連勝。錦織は18日午後8時(日本時間19日午前5時)以降に始まる第2試合の同7位、マリン・チリッチ(クロアチア)戦に勝てば2年ぶりの準決勝進出。第1試合でA・マリーがスタン・バブリンカ(スイス)に勝った場合は勝敗に関係なく通過できる。
錦織はA・マリーと互角に打ち合った末、大会史上最長の3時間20分の激闘で力尽きた。対戦成績は2勝8敗となり「どんなに競っても負けは負け」と逆転負けを受け入れながらも「テニスの差はなくなってきた。どんどん近づいている」と手応えも残った。
第1セットだけで1時間半近くかかった。「簡単に1ポイントを取らせてくれないのがマリーの強み」と言う通り、タイブレークの勝負どころでスマッシュにも追い付く粘り腰を発揮した。それでも「ポイントが取れるパターンが前より明確になって増えてきている」と先取した。
第2セットから流れを失い、不安定なサーブのミスも響いた。「大事なポイントの集中力や駆け引きでまだ彼が上」と認めたが「ラリーでそんなに押されることはなかった」と自信もつかんだ。
チリッチに勝てば、2年ぶりの4強入りが決まる。10月のスイス室内決勝で敗れた雪辱を期し「まずは体力回復が鍵。自分のテニスは良くなっているので自信を持ってプレーしたい」と必勝を期した。