箱根V早大メンバー八木 初マラソン2位 東京五輪代表入り目指す
「神戸マラソン」(20日、神戸市内)
男女合わせて1万9570人が参加し、男子はモリス・ムワンギ(36)=ケニア=が2時間22分31秒で初優勝を飾った。11年箱根駅伝の早大優勝メンバーで、マラソン初挑戦の八木勇樹(27)=YAGIランニングチーム=が2位。女子はジャクリーン・キプリモ(32)=ケニア=が初優勝し、2位に初マラソンの新立啓乃(19)=ノーリツ=が入った。
エリートランナーが初マラソンに苦しんだ。気温20度、湿度90%を超える悪条件下で、八木はムワンギとのマッチレースになったが、30キロ過ぎから失速して2位。疲れ切った表情で「前半で神経とか力を使いすぎて、後半全然(力が)残ってなかった。一から出直し」と振り返った。
西脇工から早大に進んで主将を務め、旭化成入社とエリートコースを歩むも、今年6月に退社。自らYAGIランニングチームを立ち上げ、プロで東京五輪マラソン代表を目指す道を選んだ。
出身地神戸での初陣に「結果で恩返ししたかった」と、優勝を目標としたがかなわなかった。「マラソンは別物。トラックの成績とかを捨てて、一から積み上げていかないと」と痛感した。
だが、反省ばかりではいられない。2週間後にはマカオ国際に参戦し、来年のロンドン世界選手権の代表選考会にも照準を定める。そして「次はもっと強くなったプロのマラソンランナーとしての姿が見せられたらな、と思う」と、神戸でのリベンジも誓った。