ジョセフ日本「いい教訓」相手退場生かせず惨敗
「ラグビー・テストマッチ、日本25-38フィジー」(26日、フランス)
日本代表は25-38でフィジーに敗れた。通算対戦成績は日本の3勝14敗。日本は前半を6-21で折り返し、後半もパスの乱れからトライを許すなど一時29点差をつけられた。FB松島(サントリー)の2トライなど3連続トライで追い上げたが及ばなかった。欧州遠征はジョージア戦でジョセフ・ヘッドコーチ就任後初勝利を挙げたが、ウェールズ、フィジーに連敗して1勝2敗で終えた。
後半に3トライを挙げた反撃も及ばず、日本は今年最後のテストマッチで課題を突き付けられた。前半32分にフィジーが退場者を1人出して数的有利になったチャンスも生かせず、突破を許した。
フィジーは主力の多くがフランス・リーグでプレーする難敵。日本はFB松島の2トライなど、1週間前に強豪ウェールズと大接戦を演じた展開力は示し収穫もあった。指揮を執って4戦目のジョセフ・ヘッドコーチは「非常にいい教訓になった」とうなずいた。
世界に衝撃を与えた昨年のW杯から1年。SH田中は「やるべき戦術は明確で理解できてきている。あとは個人の能力アップ」と、新生日本の船出を総括した。課題と収穫を持ち帰り、今後はスーパーラグビーの日本チーム、サンウルブズと連携しながら一層の強化を目指す。