阿部一二三2年ぶりV 妹の活躍に発奮、兄妹で「東京五輪で優勝したい」

 「柔道・グランドスラム東京大会」(2日、東京体育館)

 男子66キロ級は阿部一二三(19)=日体大=が、講道館杯覇者の橋口祐葵(明大)に一本勝ちし、2年ぶり2回目の優勝を果たした。女子52キロ級は阿部の妹・詩(うた、16)=兵庫・夙川学院高=が角田夏実(了徳寺学園職)に一本負けした。男子60キロ級決勝は永山竜樹(20)=東海大=が、リオ五輪銅メダルの高藤直寿(パーク24)から一本を奪い、初優勝。女子48キロ級でリオ五輪銅メダルの近藤亜美(三井住友海上)は3位に終わった。

 東京五輪のエース候補が4年後に向けて大きくアピールした。決勝で、阿部は1分過ぎに袖釣り込み腰で有効を奪うと、続いて組み際の背負い投げで豪快に一本。11月の講道館杯準々決勝で一本負けした相手に雪辱し「今日は前に出る自分の柔道ができた」と胸を張った。

 高校2年だった14年に史上最年少で優勝したが「あの時は勢いで、今回は自分で考えて前に出たので進歩した」と自賛。妹の活躍にも「兄として負けられなかった」と発奮し、「お互い刺激を与え合い、最終的には二人で東京五輪で優勝したい」と目標を掲げた。

 憧れは五輪で3連覇した野村忠宏氏。「五輪で4連覇して野村さんを超えたい」と、柔道同様に豪快な夢をぶち上げた。

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