朝比奈悲願初V 山部から大きな初勝利「まだ技術では向こうが上」
「柔道・グランドスラム東京大会」(4日、東京体育館)
女子78キロ超級決勝は、講道館杯4連覇の20歳の朝比奈沙羅(東海大)が、16歳の素根輝(福岡・南筑高)に優勢勝ちし、初優勝を果たした。男子100キロ超級決勝は、王子谷剛志(旭化成)が影浦心(東海大)に優勢勝ちで初優勝。女子78キロ級は、佐藤瑠香(コマツ)が4年ぶり2度目の優勝を果たした。
柔道界の沙羅が20年東京五輪に向けて大きく飛翔した。朝比奈は準決勝で、リオ五輪銅メダリストの山部佳苗(ミキハウス)から隅落としで有効を取ると、押さえ込みで一本勝ち。高かった壁からの大きな初勝利に「絶対に倒すと強く思っていた。まだ技術では向こうが上手だけど、今回差を縮められて前に進めた」と胸を張った。
高校1年から5年連続の出場で、毎年期待されながら頂点は遠かった。悲願のGS東京初優勝を自信に、今度こそ世界に殴り込む。
決勝では年下の素根を撃破した。「東京五輪に向けて、自分が若手世代を引っ張らないといけないと強い気持ちがある」。まずは来年の世界選手権(ブダペスト)で大暴れを狙う。