宇野昌磨「次はノーミス演技を」全日本で初Vなるか
フランス・マルセイユで行われたフィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナルで2年連続の銅メダルを獲得した宇野昌磨(18)=中京大=13日、中部国際空港着の航空機で帰国した。
ショートプログラム(SP)4位から、フリーは自己ベストを約9点更新する195・69点の2位で表彰台に滑り込んだ一戦について「満足できるほどではないが、フリーは『やり切る』ことができた」と穏やかな口調で振り返った。
好演技のフリーは前回大会のように感情を高ぶらせず、じっと前を見据えて終えていた。「いつもとは感じが違った。まだ何分も続くような気持ちで」。4分半が短く感じるほど演技にのめり込めたのは、夏場の米シカゴ合宿での走り込みで心肺機能を高めたおかげだ。
過去最高が2位の全日本選手権では、羽生を阻んでの初優勝の期待も膨らむ。「今季、完璧にできた試合がまだないので、ノーミスの演技をしたい」。得点は国際公認されないものの、ともに初となるSP100点台、フリー200点台に乗せれば、頂点は現実味を帯びる。