SC軽井沢ク、ソチ五輪銀メダルのスコットランドチームに勝って3連勝
「カーリング・ワールドツアー、軽井沢国際選手権」(16日、軽井沢アイスパーク)
1次リーグを行い、男子E組は世界選手権(来年4月・カナダ)代表で平昌(ピョンチャン)冬季五輪出場を目指すSC軽井沢クが、英国代表としてソチ五輪銀メダルを獲得した前回大会王者のスコットランドチームを6-5で破って連勝を3に伸ばした。他チームの結果により、決勝トーナメント進出が決まった。
スキップの両角友が穏やかな表情で観客席の声援に応えた。アイスの状態を知り尽くした地元とはいえ、相手はソチ五輪銀メダリスト。最高の相手と激戦を繰り広げて競り勝った。「やりたいことは全部できた。うれしいのはうれしいけど、こういう試合を世界選手権でもやらないといけないと思うと、ちょっと胃が痛くなりますね」と両角友はおなかをさすった。
序盤から優位に立って試合を運んだが、最終8エンドで2点差を追いつかれて同点。延長9エンドで勝ちきっても、両角友はその先にある大仕事に目を向けた。長野五輪以来20年ぶりとなる五輪に出場するためには、来年4月の世界選手権で好成績を残す必要がある。今大会はいわば“オープン戦”だが、大きな自信にはなるはずだ。
「世界選手権でも強くなっていると思ったけど、やはり強いね。ダイナミックでコミュニケーションがよくとれている」。こう脱帽したのはスコットランドのスキップ・マードック。SC軽井沢クは昨季の世界選手権4位で、今年11月はパシフィック・アジア選手権で日本男子として15年ぶりの優勝。世界の強豪を脅かす存在になってきている。
まずは今大会の優勝、そして再来年2月に開かれる平昌五輪での表彰台へ、今後も進化を続ける。