関学高 亡き友への思い胸に奮闘 11月に3年生が試合中に倒れ死亡

 「アメフット・全国高校選手権、佼成学園27-17関西学院」(23日、キンチョウスタジアム)

 11月にアメリカンフットボール部の3年生が試合中に倒れ、死亡した関西学院高等部(兵庫県西宮市)が23日、大阪市のキンチョウスタジアムで高校日本一をかけて全国高校選手権に臨んだ。17-27で佼成学園高(東京)に逆転負けしたが、急逝した武内彰吾さん=当時(18)=への思いを胸にフィールドで奮戦した。

 武内さんは11月13日の試合で相手選手と衝突して転倒。4日後、搬送先の病院で急性硬膜下血腫により亡くなった。高校3連覇に挑んだ大一番ではベンチ後方に遺影が置かれ、両チームの選手が武内さんの背番号「40」のステッカーをヘルメットに貼ってプレーした。

 中尾昌治監督は「40を心の中に、3年生は一緒に人生を歩んでくれ」と願い、菅野洋佑主将は「彰吾はこのグラウンドに一緒にいて、悔しい気持ちも共有していると思う」と悼んだ。武内さんの父慎吾さん(53)は「高校生にはつらい時期だったと思う。よくここまで頑張ってくれた。尊敬するし、ありがたい」と声を詰まらせた。

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