五郎丸ミスキックで敗戦「敗因の一つを作ってしまった」
「ラグビー・仏1部リーグ、モンペリエ33-29トゥーロン」(24日、モンペリエ)
トゥーロンのFB五郎丸歩(30)が敵地でのモンペリエ戦に先発し、後半18分で退いた。五郎丸の得点はなく、チームは29-33で敗れた。2試合ぶりのリーグ戦出場となった五郎丸は、キック処理やタックルで防御に奮闘。攻撃では前半4分すぎに自陣からステップを踏みながらボールを運んで攻撃の起点になったが、後半5分ごろは敵陣深くで味方のキックパスを捕球できず、絶好の得点機を逃した。
7点を追う前半28分すぎ。バックスでの展開でボールを受けたFB五郎丸のロングキックが、直接タッチラインを割ってしまった。自陣に戻されての相手ラインアウトとなり、その後味方の反則でPGを決められリードを広げられた。「大きなミスが一つあって、敗因の一つを自分がつくってしまった。非常に後悔している」と、悔しそうに振り返った。
チーム内の競争が激しく、約1カ月ぶりの実戦だった。試合勘を保つ難しさに「常にベストな状態で次のチャンスを待つというのはプロの選手として当たり前のこと」と言い訳しなかったが、パスをつなぐ判断もできただけに「蹴るべきじゃなかった」と反省を口にした。
後半は味方のキックパスが捕れずトライを逃すなど連係がかみ合わないまま途中交代。「チームの力にならなくちゃいけないと改めて痛感させられた試合だった」と、もどかしそうにつぶやいた。