富士通2年ぶりV キャメロン躍動、桁違いMVP!

 「アメフット・ライスボウル、富士通30-13関学大」(3日、東京ドーム)

 社会人代表の富士通が学生王者の関学大を30-13で破り、2年ぶり2度目の優勝を飾った。

 フィールドの半分以上先のエンドゾーンへ駆け込むWR中村輝晃クラークの手に、ピンポイントでパスが収まった。3万3521人の大観衆がどよめく中、富士通のQBキャメロンが勝利を確信し、両腕を広げて踊りだす。前半残り3分12秒、20-0とリードを広げる51ヤードものTDパス。米国出身のQBは、桁違いの能力を見せつけ事実上前半で勝負を決めていた。

 「2年前、チームが初優勝した時は、けがでプレーできなかった。今回の優勝は本当にうれしい」

 ルイジアナ工科大4年の2012年にサミー・ボー賞(全米大学最優秀パッサー)を受賞。そんな男が来日したのは、アメフットを続けたいからだった。

 13年、ドラフト外でNFLパンサーズのキャンプに招かれたが開幕直前にカット。14年もキャンプに参加する道はあったが、開幕登録に残る可能性は低かった。そこへ、富士通から声がかかった。

 当時交際中だったケルシー夫人ら家族には不安がる声もあったが、太平洋を渡る決意をした。その選択は、最高の形で報われた。「ライスボウル制覇は日本に来たときからの目標だった。富士通はコーチもチームメートもすばらしい。来日は人生で最高の決断だった」。米国の大学界で栄光を味わったQBは、日本アメフット界最高のQBとなった。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス