かど番の琴奨菊、1年前の初V再現だ 稀勢の里を稽古で圧倒7勝3敗
大相撲初場所(8日初日・両国国技館)へ向け、二所ノ関一門の連合稽古が4日、都内の尾車部屋で行われ、7度目のかど番となった大関琴奨菊は稀勢の里を三番稽古で圧倒した。初優勝を果たし、日本出身力士として10年ぶりに賜杯を抱いてから1年。「優勝を目指して。番付もまだ上(横綱)がある」と気合を入れた。
稀勢の里を、もろ差しから土俵の外へ。鋭い踏み込みから前傾姿勢を保ったまま押し出した。10番取って7勝3敗。これまでとは逆の右足で踏み込んだり、右から差して攻めたりと、新たな試みを取り入れながら充実感の詰まる汗を流した。
初場所は大関在位が史上10位タイの32場所目。「変革」をテーマに掲げる2017年、4月には第1子となる男児が誕生する予定だ。稽古を終えると、見学に訪れた知人夫婦の生後2カ月の男児を抱いて「これでいいのかな。予行演習だ」。父になる準備も進めている。