錦織 全米OP王者撃破し初の決勝進出を決める「なんとか耐え切れた」
「テニス・ブリスベン国際」(7日、ブリスベン)
男子シングルス準決勝で世界ランキング5位の第3シード、錦織圭(27)=日清食品=が4位の第2シード、スタン・バブリンカ(スイス)を7-6、6-3で破り、初の決勝進出を果たした。ツアー通算12勝目を懸け、8日の決勝で17位の第7シード、グリゴル・ディミトロフ(ブルガリア)と対戦する。
昨年の全米オープン王者の勢いを止め、得意とするストローク戦でねじ伏せた。錦織は過去3勝4敗だった格上のバブリンカにストレート勝ち。苦しかった第1セットを1時間の打ち合いで奪って流れを引き寄せ「自分のサービスゲームが常につらいんだろうなと想像していたが、何とか耐え切れた。初めて決勝に来られたのはうれしい」と誇った。
立ち上がりの第2ゲームで3度のブレークのピンチをしのいだことが大きかった。バブリンカの高速サーブに手を焼いたが、長いラリーに持ち込んで対抗。試合途中で左足首を気にする相手に対し「タイブレークになってからはいいテニスができた」と勝負どころでギアを上げた。第2セットに入ると「このまま押し切らないと」と下がらずに攻め続け、2度のブレークに成功した。
日本の第一人者は決勝で第1シードのラオニッチを破ったディミトロフを迎え撃つ。これまでは3戦全勝と相性がいいが「昨年の後半から良くなってきているし、サーブからストロークからネットプレーにも出られるオールラウンダー。集中してやりたい」と警戒した。2017年シーズン開幕戦でツアー通算12勝目の好機だ。