稀勢の里、横綱推薦受け「尊敬される力士に」 土俵も、生き方も模範に
日本相撲協会の諮問機関である横綱審議委員会(横審)が23日、両国国技館で会合を開いた。初場所で初優勝を果たし、25日に横綱昇進を決める理事会が招集されている大関稀勢の里(田子ノ浦)について、横審として横綱に推薦することを決めた。連絡を受けた稀勢の里は師匠の田子ノ浦親方(元幕内隆の鶴)と会見に臨んだ。
連絡を受けた稀勢の里は「うれしいのと、気が引き締まるといいますか。いろんな人に支えていただいたと思っていますし、もっともっと恩返しできるように、これからもっと強くなっていって、恩返しできるよう頑張りたいです」と語った。
連絡を受けた時は、感動するよりも「身が引き締まりました」とこれから横綱を務める上での厳しさを痛感したという。「尊敬されるような力士になっていきたいと思いますし。そのためにはもっともっと努力しないといけないですし、稽古場の立ち振る舞いもそうですけど、生き方もまわりから見られていますので、そういうところでも模範となれるようにこれからも頑張っていきたいです」と、土俵内外で尊敬される力士となることを誓った。
正式には25日の番付編成会議と臨時理事会で決まるが、横審の推薦を受けたことで、事実上、稀勢の里が第72代横綱になることが確定した。