加藤、穂積組が全米Vペア追い詰めるも…一歩及ばず準決勝敗退
「テニス・全豪オープン」(25日、メルボルン)
女子ダブルス準決勝で穂積絵莉(22)=橋本総業、加藤未唯(みゆ、22)=佐川印刷=組は、第2シードのベサニー・マテックサンズ(米国)ルーシー・サファロバ(チェコ)組に2-6、6-4、4-6で屈し、日本人同士のペアで四大大会初の決勝進出はならなかった。日本選手は全種目で敗退した。
あと一歩だった。22歳コンビは、穂積が後方からの切れのあるストローク、小柄な156センチの加藤が鋭いネットプレーと巧みな連係で昨年の全米オープン優勝ペアを追い詰めたが、最後は運のなさと強打に屈した。
加藤は「本当に勝ちたかった。悔しいしか言えない」と唇をかんだ。2時間8分も戦った手応えと、金星を逃した苦い思いが強い日差しのメルボルンで交差した。
第2セットを奪って勢いに乗り、最終セットの4-4で相手サーブの第9ゲーム。30-40の局面では「きょう一番のリターン」(穂積)でポイントを取りかけたが、サファロバの返球がネットに当たって自陣に落ち、好機をものにできなかった。このゲームを4度のジュースの末に取れずパワーで劣る加藤のサービスゲームを直後に落として力尽きた。
穂積を指導する梅田コーチが「キーポイント」と指摘する加藤がサーブのゲームを7度のうち5度も失った。後方に位置する加藤を狙ってラリーで押してくる攻撃をはね返せず、加藤は「もっと強化したい」と言った。
課題が浮き彫りになったものの、女子の日本人同士のペアで全豪初の4強。穂積は「今までグランドスラムで決勝なんて遠いところだったが、目前まで来た。次は決勝の舞台に立って、優勝を目指してやりたい」と誓った。