萩野プロ転向で北島超え大型契約 ブリヂストンと5年!年間総額“億超え”も
リオデジャネイロ五輪競泳男子400メートル個人メドレー金メダルの萩野公介(22)=東洋大=が27日、世界最大手タイヤメーカーのブリヂストンとプロ契約を発表し、都内で会見した。契約期間は大学卒業後の17年4月1日から22年3月末までの5年間で、競技成績による出来高やCM出演料などを合わせた収入は年間1億円に達するとみられる。国内では北島康介氏に次ぐ2人目のプロスイマーとして、20年東京五輪では複数の金メダルを目指す。
プロに転向する競泳界のエースが、夢の大型契約をつかみ取った。世界最大手タイヤメーカーとタッグを組む萩野は「僕も世界一を目指しているので、世界一の企業のサポートは心強い」と喜びのコメント。さらに東京五輪に向けて「金メダルを2、3、4、5個…と最大限獲りたい」と、世界一のマルチスイマーへの飛躍を誓った。
契約内容は明かされなかったものの、ブリヂストンは同社のイベント出演やCM起用を検討しているほか、大会の結果などに応じた出来高も用意しているとみられる。マネジメント会社の社長として交渉役を務めた北島氏は「夢のある金額」と、年間総額“億超え”を示唆した。期間も21年に福岡で開催される世界選手権を見越した5年間で、北島氏が現役時代に日本コカ・コーラと結んだ最長期間の4年を超える長期契約となった。
プロ転向後も東洋大を練習拠点とし、平井伯昌コーチの指導を受ける。また、日本水泳連盟と日本オリンピック委員会(JOC)が認めれば、今後は自由にスポンサー契約を結ぶことができる。「プロになると体一つで頑張らないといけない。期待やプレッシャーは強くなるが、それを力に変えたい」。22歳の天才スイマーが裸一貫、新たな挑戦へのスタート台に立った。