上地 全豪初V!全仏、全米に続くビッグタイトル!!リオ・パラ女王に粘り勝ち
「女子車いすテニス・全豪OP」(27日、メルボルン)
女子シングルス決勝で、世界ランク2位の第2シード、上地結衣(22)=エイベックス=が、リオデジャネイロ・パラリンピック金メダリストで第1シードのイエスカ・グリフィユン(オランダ)に6-7、6-3、6-3で逆転勝ちし、初優勝。14年の全仏オープン、全米オープンに続くタイトルを手にした。
リオデジャネイロ・パラリンピック女王のグリフィユンのショットが外れ、初優勝が決まると、両拳を何度も握りしめた。車いすの部女子シングルス決勝で上地が多彩な攻撃を見せ、2時間18分の大熱戦を制した。
「ここ1週間、調子が良かった。試合が終わった瞬間は、すごくうれしかった。これで(タイトルを)取れなかったら、いつ取れるんだろうと思っていた」。逆転での初Vに声を弾ませた。
3連覇を狙う相手の強打に押される場面もあった。風向きを考えて、ロブやベースライン内側からのショットを織り交ぜて幻惑した。第1セットは奪われたものの、徐々に主導権を握った。第3セットは4-3で迎えた第8ゲームでブレークして、強敵に粘り勝った。
今回は四大大会で初めて日本車いすテニス協会からトレーナーが派遣された。「体の状態に合わせて、毎日トレーニングできている」と感謝する。サポート体制も充実し、2014年の全仏オープン、全米オープンに続くビッグタイトルを手にした。
進化し続ける22歳のサウスポー。今後に向けて「ずっと勝ち続けられる選手になりたい」と宣言した。