稀勢の里 連日フィーバー!!本人も「すごい」江戸川区民4500人集結

 大相撲の第72代横綱稀勢の里(30)が28日、所属する田子ノ浦部屋がある東京都江戸川区で初場所の初優勝、横綱昇進の報告会に出席した。会場の同区立小岩小グラウンドには地元の児童、住民ら約4500人が祝福に駆けつけた。前日の明治神宮奉納土俵入りには歴代2位となる1万8000人の観衆が詰めかけており、19年ぶりの日本出身横綱の誕生に、連日の“稀勢フィーバー”が巻き起こった。

 “時の人”をひと目見ようと、地元もお祭り騒ぎだ。江戸川区小岩小で行われた稀勢の里の初優勝、横綱昇進の報告会。午前11時開始予定にもかかわらず、早朝6時半から並んだ人もいた。

 グラウンドに登場し、ひしめく4500人を見た新横綱は「すごい」と思わず漏らした。前日の明治神宮奉納土俵入りに続く、連日、過熱一途の“稀勢フィーバー”だ。

 大声援に対して、「優勝できたのは、地域の人の温かい声援があったから。優勝後も部屋に足を運んでいただいた。声援に応えられるように、一生懸命、横綱の名を汚さぬように精進します」と応えた。

 主催した「江戸川区田子ノ浦部屋を応援する会」の中川泰一会長によれば、新横綱自身が子供と触れ合う報告会を希望した。同会長は「横綱は非常に子煩悩」と明かした。

 児童5人からの質問コーナーも、稀勢の里らしく真面目そのもの。「お相撲さんにとって大事なものは?」との問いには「感謝の気持ちを持てば、違う力が出てくる。学校生活でもそうだよ」と語りかけた。

 「稽古で苦しい時、考えることは?」と聞かれると「稽古はうそをつかない。必ずやっていることは返ってくる」と回答。「サッカー選手を目指している」と聞くと「必ず結果は付いてくる」と励ました。

 「もっと相撲に興味を持ってもらうのが(横綱の)仕事。責任はある」と昇進以来、口にし続けた。最後まで子供と握手するなど、自覚は十分だった。

 江戸川区出身の横綱といえば第44代横綱の栃錦で、JR小岩駅は栃錦像がシンボルとなる相撲どころ。19年ぶりに誕生した日本出身横綱が、1950年代の「栃若時代」の熱狂を呼び起こす。

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