フェデラーが7年ぶり5度目の全豪V ナダルとのフルセットの死闘制す
「テニス・全豪オープン」(29日、メルボルン)
男子シングルス決勝が行われ、元世界ランキング1位同士の対決は、第17シードのロジャー・フェデラー(35)=スイス=が、第9シードのラファエル・ナダル(30)=スペイン=を6-4、3-6、6-1、3-6、6-3で破り、2010年以来、7年ぶり5度目となる全豪Vを果たした。四大大会制覇は12年ウィンブルドン選手権以来で、四大大会18回目の優勝となった。
第1セットは前半、両者のサービスキープが続いたが、3-3で迎えた第7ゲームでフェデラーがナダルのサービスをブレークし、先手を取った。
第2セットは一転して、ナダルが2ブレークアップするなど4ゲームを先取して優位に立ち、セットを奪い返した。
第3セットはフェデラーが第2ゲームでブレークに成功して3ゲームを連取。さらに第6ゲームでも相手のサービスをブレークするなど、ナダルを圧倒して、6-1で奪い、優勝へ王手をかけた。
後のなくなったナダルだが、第4ゲームでフェデラーのサービスをブレーク。そのまま押し切って、タイに追い付いた。
ファイナルセットに入る前にフェデラーがメディカルタイムアウトを取り、ドクターの治療を受けた。何らかのアクシデントが影響したのか、フェデラーがサービスゲームをナダルにいきなりブレークされた。続く第2ゲームをナダルがブレークポイントを握られながら、しのいでサービスキープ。この後、再び、フェデラーがドクターの治療を受けた。
手負いとなったフェデラーだが、ここから底力を見せる。ナダルのサービスゲームとなった第6ゲームでブレークバックした。さらに第8ゲームで、再び、ナダルのサービスをブレークし、逆転。このまま押し切って、レジェンド対決を死闘の末に制した。
膝の痛みで約半年間休養し、復帰したばかり35歳のベテランは、4回戦で第5シードの錦織圭をフルセットの末、下して波に乗ると、準決勝でも第4シードのスタン・バブリンカ(スイス)にフルセットにもつれながらも制した。
四大大会決勝で2011年全仏オープン以来9度目の対決となった2人。両者の対戦は今回で35度目となり、ナダルの23勝12敗となった。
2009年以来、8年ぶり2度目となる全豪Vを目指したナダルだが、頂点にあと一歩及ばなかった。