横綱・稀勢の里、2時間の散歩で始動 春場所に向け「いい汗をかきました」
「大相撲春場所」(3月12日初日、エディオンアリーナ大阪)
大相撲の新横綱稀勢の里(30)=田子ノ浦=が30日、春場所に向けて散歩で始動した。
部屋の稽古開始は来月1日からだが、それよりもひと足早く「きょうから体を動かした。歩いたり。2時間くらい。基礎体力を呼び起こすため。いい汗をかきました」と穏やかな表情で話した。
初優勝から昇進へと息つく暇なく走り抜いたこの1週間。「いろいろありましたから。あっという間の1週間」と疲れもあるはず。完全オフは29日だけだったが、まわしを締めるのは「あしたからつけてもいいし、今からでもいい。決まりはない。お祝いムードはきのうまで。きょうから、しっかり来場所に向けてしっかり体をつくっていく」とスイッチを切り替えている。
部屋の周囲には稀勢の里見たさにまだ人だかりができている。19年ぶりの日本出身横綱という熱気は冷めないが、本人はいたってクールに来場所を見据えている。